もくじ
大宮鉄道博物館の幼児も楽しめるポイントを解説
息子のてっぱくデビューは1歳9ヵ月でした。以来、何回行ったか分からなくなるほど通いました。
息子は鉄道好きとは言っても展示の細かいことは分かりませんし、鉄道の歴史など難しいことに興味を持つ年齢ではありません。
それでも頻繁に行っているのはどうしてか?どんな所に子供が楽しめるポイントがあるのかをまとめました。幼児連れで行ってみたいと思っている方はぜひ参考にしてみて下さい。
基本、屋内である
1~3歳くらいの幼児連れなら、特に夏場冬場は気温も日差しも虫刺されも必要以上に色々気にしないといけなくて親はしんどいです。自然あふれる大きな遊べる公園もいいけど、トイレや授乳や休憩場所なども気にせずいられる屋内で、ちょっと気が向いたら屋外展示や遊具でも遊べる、みたいな感じがすごくちょうどいいんです。
ショッピングモールより人が少ないし、息子の好きなものいっぱいあるし、休む場所困らないし親の立場からしてもすごく快適で…。行き始めた頃は息子がまだヨチヨチ歩きな感じだったんですが、私は車両を見るよりも子供と散歩感覚で歩きに行くことが多かったです。
ベビーカー置き場、おむつ交換台、授乳室あり
館内はどこもベビーカーで十分移動できる通路の広さです。スロープやエレベーターも設置されているので歩けない子がいても安心です。逆に歩きたい子でも、各所に細かい間隔でベビーカー置き場がたくさんあるので、自宅から持って行ったベビーカーが邪魔になることもありません。
オムツ交換台も授乳室もあります。特に南館は新しくできたのですごく明るくきれいな空間でした。ベビーカーのレンタルもあります。幼児連れでも安心して行くことができる施設です。
展示車両の迫力を間近で!人気のE5系はやぶさも
屋内外合わせてここには全41両の車両が展示されています。普段こんなに近くで見れることないですし、傍で見ると大人でも「でかいなー!!」と思います。子供の目線だととんでもない大きさでしょうね。
中でも2階建て新幹線のE1系…これ子供が並ぶと大きさすごいです。普段近くで見る時は、新幹線の下の方ってホームに埋まってるから、ここまで大きく感じないんですよね。息子と比べるとその大きさに驚きます。
館内数ある展示車両の中でも特に子供ウケするであろう新幹線、新しくできた南館1FにあるE5系はやぶさです。これは鉄道好きじゃなくても知ってる子も多いでしょう。
E5系はやぶさは、先頭車両なので中身はグランクラスです。乗りたい!
鉄道博物館内にある展示車両の一部は、車内公開されていて実際に中に入ることができるものもたくさんあります。上の写真はE5系はやぶさの隣にある400系の車内です
追記:2019年3月に行ったら、今まで公開されていた車両ステーションの機関車の運転席などに入れなくなっていました。立ち入りが禁止された所へ無理に侵入したり、部品を壊すなどの悪質ないたずらがあるようなので、その影響だったのかもしれません。とても残念です。
実際の線路で在来線と貨物列車、新幹線のビュースポットが多数
これは私が大宮鉄道博物館の特に良いと思う所なんですが、この建物、本物の線路に並行して建てられています。なので、館内さまざまな場所から電車や新幹線を見ることが可能です。
見える列車と見える場所まとめ
- 在来線・貨物列車 ⇒ 本館、北館、南館それぞれ至る所から
- 新幹線 ⇒ 本館3F(新幹線ラウンジ)と屋上、南館4F(トレインテラス、レストラン)から
です。また、それぞれのビュースポットは大抵そこに座れる場所があるのもいい所なんですよ。座って電車や新幹線を眺めながら休憩したりご飯食べたりできるところがたくさんあります。
屋上で新幹線を見せたいなら注意したいこと
私個人的に1番好きな展望ポイントは本館の屋上です。ここは走行音が聞こえて迫力ある列車走行シーンが見られるおすすめの新幹線観察スポットです(それと埼玉新都市交通のニューシャトルも見えます)。
なので私はここに行きたいのですが、実は子供と一緒だとあまり行くことがありません。
なぜなら屋上は子供が小さいと抱っこしなければ列車が見えないんです。身長90cm程度では抱っこ必須です。ベビーカーなんて論外だし、幼児向けではないビュースポットとも言えます。
食事できる場所が多い
館内には駅弁屋が2ヵ所、レストランが2ヵ所、キッズカフェ(ファストフード)1ヵ所あり、食事関係はかなり充実していると思います。
自分で持参したお弁当を食べたい場合でも大丈夫です。鉄道博物館内には、本館、北館、南館それぞれに食事できる無料のスペースがかなり多く用意されています。平日なら席の確保は超余裕です。土日の入館者はかなり多くなるので、お昼12時~13時頃だと簡単には確保できない場合も多いです。
私は館内で駅弁を買うこともたまにはありますが、大抵はお弁当を持参して無料スペースで電車を見ながらお昼ご飯を食べることが多いです。
ランチトレイン
無料飲食スペースの中でも変わっているのがこのランチトレインです。実物の車両の中で駅弁などが飲食可能です。本館~北館の間あたりと南館前の2ヵ所にあります。無料です。
本物の車両なので、テーブルが小さくてまだ食べるのが上手でない幼児連れにランチトレインは正直食事しにくいです。なので私は息子が一緒の時はここで食べたことはありませんが、子供が大きいか大人だけなら、駅弁を買って疑似鉄道旅の雰囲気を味わうのも楽しいです。
駅弁買うなら先に買っておくと安心
駅弁は昼過ぎには平日でもかなり売り切れが目立つので、目当てのものがあれば早めに購入した方がいいですよ。特に、子供が喜びそうなE5、E6、E7系の容器で繰り返し使えるお弁当箱のものはよく売り切れています。この日(平日)13:00過ぎにはすべてのお弁当が完売していました。
最近は車内販売の廃止が進み、知る人ぞ知るあの「シンカンセンスゴクカタイアイス」が食べられる機会も激減してますが、実はここでも売ってます。時には限定フレーバーまで売っていたり。しかし、販売形態が違うと思うので、あの硬さが保たれているかは期待しない方が良さそうですが…
キッズコーナーが充実
鉄道博物館内にはキッズプラザやキッズライブラリーなど、小さい子供向けに作られた場所がたくさんあります!
キッズプラザ・キッズカフェ
キッズプラザにはハイハイの幼児でも遊べるクッション壁で囲われたスペースや、大量のプラレールで自由に遊べるスペース、駅弁づくりのおままごとスペースなど赤ちゃんも幼児も女の子も男の子も楽しめます。特にプラレールのコーナーは平日でも多くの子供たちで賑わっています(土日は激混み注意)。
息子はここへ一度行ってしまうと「帰らない!」ってきかなくなって、大変なことになります。それはそれは長く滞在させられ、最終的には無理やり担いで退場。ギャン泣きです。
子供が多い日ほどあちこちでお気に入り車両の取り合いなど子ども同士の問題も発生しますから、様子を見つつ、完全に休んでるわけにもいかず、「かして・どうぞ」がまだちゃんとできない幼児連れだと神経を使いまくりでしんどいです。
また、キッズプラザ奥にはキッズカフェがあります。ハンバーガーやソフトクリームなどのファストフード店です。食事を現地調達するなら、レストラン、駅弁と比べて1番安価に抑えやすいかもしれませんね。
キッズライブラリー
北館1Fのキッズライブラリーは、鉄道関係の絵本や雑誌など鉄道に関する本が大量にあり、自由に読むことができるスペースです。雑誌はバックナンバーまで置いてあったりします。
こんなシートに座ることも、小さい子にうれしい靴を脱げる広いスペースで本を読むこともできます。この北館は、鉄道博物館の中でもあまり人がいない所です。すごく空いてるので、好きな本を快適に読むことができますよ。
てっぱくひろば
てっぱくひろばには、滑り台など遊具が置かれています。土日や連休期間などは、ミニはやぶさ号(別途200円必要)も運行していて、子供が遊べる広場になっています。
横から見たら何かと思うような、斬新デザインのE7系すべり台。
子供も乗れるミニ運転列車
鉄道博物館では、電車や機関車、新幹線の本格的な運転シミュレーターが楽しめることも1つの魅力です。ただシミュレーターは幼い子供には難しすぎて全く楽しめるものではありません。そこで子供にはミニ運転列車です。これは遊園地のアトラクションのような感覚で楽しめる子供向けの乗り物です。
ミニ運転列車は、整理券と別途200円が必要なのりものですが、子供から大人まで乗ることができます。運転と言っても、実際に制御するのはブレーキと加速のみなので難しいことはありません(ひとりで運転できるのは小学生以上で、小学生未満の子どもの場合の運転は保護者がします)。
整理券は乗り場で受け取ります。土日に乗りたければ朝一でまずは整理券を取りに行った方がいいです。平日ならお昼過ぎてもまだ配っていたりと、比較的余裕なことが多いです。
これはとある平日の12時過ぎに乗り場でもらった整理券です。12時過ぎに12:30~の整理券を配っていました。200円の支払いは整理券配布時ではなく乗る前に現金またはsuicaで支払います。
ミニ列車の種類は色々ありますが、列車の種類は選べません。順番に来たものに乗ります。写真は運転中の列車(確か成田エクスプレス)の中から見た景色です。
巨大鉄道ジオラマや模型が多数
本館2Fには、実際に動く鉄道ジオラマや、鉄道の歴史年表とともにたくさんの鉄道模型が飾られていて見応えあります。子供でもプラレール好きなのもあって、じっと見ていられます。
これは本館2Fにある年表です。この年表は文字だけではなく、多数の模型とともに歴史を追っていけるのが非常に分かりやすく興味を引きます。
息子は毎度この模型を、分かるものは車両名を言いながら歩いて行きます。あと何度も見ていて思うのがこの模型展示、子供にめっちゃ人気ある、ってことです。息子だけじゃなくここを通っている子供たちの模型への食いつきがすごくいいです。
TVアニメ 新幹線変形ロボ シンカリオン
鉄道博物館内の通路に掲示してあるポスターです。新幹線変形ロボシンカリオン。
そう、大宮鉄道博物館の良さを語るにあたってこのアニメを出さないわけにはいかないですよね!まさに聖地ですよ。だって超進化研究所はこの大宮鉄道博物館の地下にありますからね。エントランス、車両ステーション、屋上の展望台、鉄博の外観など館内いろいろな場所が作中に登場しています。
ここ!これ分かる人多いんじゃないですかね??ハヤトがたびたび新幹線を見ている場所です。これ鉄道博物館の屋上にあります。初めてここのシーンが出てきた時は、風景が全く同じ過ぎてびっくりして声出ました。
続いて本館3F新幹線ラウンジのここ。運転士や超進化研究所のメンバーがたびたび相談や話し合いに使っている所です。
入り口もよく登場しますね。どこをとっても描写がそのまんまで感動します。
初期エンディングのラストシーン。右側にE5はやぶさ&ハヤトが立ってる所を思い出せます。これは北館のキッズライブラリー前から見た景色。
期間限定展示のシンカリオンE5はやぶさです。ずっと置いておいても良かったのにな…2019年4月に展示終了となりました。そして私が最も気になるのは超進化研究所への入り口なんですが、これはアニメと全く同じ場所にそれらしい場所はなさそうですね…。
おわりに
今回は子連れ(特に幼児連れ)目線で鉄道博物館について解説しました。
授乳室やおむつ交換台、ベビーカー置き場など幼児を連れて行っても特に困ったことはなく、電車好きの子は特にですし、そうでなくてもそれなりに過ごしやすい場所だと思います。
もちろん、もっと楽しめるのは小学生以上~大人だと思います。息子にはまだ難しく、仕事・科学・歴史ステーション、運転士体験教室やシミュレータ体験などただ素通りして歩いてるだけ、まだ実質未体験の場所がたくさんあります。大人になればなるほど興味深い展示が多いと私は感じるので、これから成長するにつれて、楽しめる場所も徐々に増えていくのが楽しみです。