息子の1歳の誕生日にもらったPechat(ペチャット)というおもちゃ。
言葉の発達が遅かった息子なので2歳くらいになってもイマイチ使えず。しばらく存在を忘れていました。
3歳10ヶ月になった息子は結構話す量が増えてきたし、こちらが言っていることもよく分かっているようなのでそろそろ使えないかな…と思い出し、再びペチャットを出してみることに。
もくじ
Pechat(ペチャット)とは
ペチャットは、ぬいぐるみにつけるボタン型のスピーカーです。直径は45mm。厚みは1番出ている取り付け部含んで21mm。重さは20g。
見た目だけだとおもちゃとは思えない、ただの黄色い可愛いボタンです。
裏側に電源オンオフのボタンがひとつと、ひも等を通すことのできる突起がついています。
USBで充電できるので、電池交換も要りません。USBケーブルも付属してます。
Pechat(ペチャット)の基本的な使い方
ペチャットを使うためにやることは、ボタンをぬいぐるみにつけることと、スマホの専用アプリをインストールするだけです。
ペチャット自体には電源オンオフ用のボタンが1つあるだけなので、その他の操作は全てアプリからになります。
アプリ内に用意された多数のフレーズから何を質問するか、どんなことばを話させるかを選びます。
オリジナルのセリフも登録できる
自分でオリジナルのセリフを入力して登録・しゃべらせることもできます。
何か固有名詞を入れてしゃべらせたい時(例:ディズニーランドに行こうよ!)などに便利な機能です。
でもこれ私はあまり使っていません。もともと用意されているフレーズが多すぎるので基本的にはそれで満足。あいさつや質問、さまざまなシーン別(ごはん、お出かけ、ハミガキ、お片付け、トイレ…などなど)に使えるセリフが豊富すぎるほど入っていますので。それに、セリフの登録には下記のようなデメリットが見つかりました。
台詞登録できるのはいいが、発話クオリティは正直微妙!
自分で登録したセリフは、文章によってはイントネーションが若干不自然(ロボット的)になる場合がどうしてもあります。「ー」「、」「。」などを入れることによってイントネーションが変わったりもするので、それらを使って試行錯誤する必要があります。
うたも歌えるしおはなしも読んでくれる
言葉以外にも、歌や昔話などの朗読もしてくれます。
歌もお話も最初から10曲、10話ずつ入っていますが、アプリメニューの【ストア】から、追加ダウンロードすることもできます。無料、有料それぞれあります。
赤ちゃんから使えるメニュー
ペチャットは、どうやら最近は出産祝いに人気らしい。なんで…?これって会話を楽しめないと使えないんじゃないの…??と思っていたのですが、 久々に使ってみると理由が分かりました。
Pechatのメニューに「あかちゃん」というものがあります。これ、私がもらった当初はありませんでした。アプリのアップデートで追加されたメニューです!
Pechatを赤ちゃんの傍に置いておき、泣き声や物音がするとスマホに通知がいく泣き声検知機能。そして、泣きやみ、寝かしつけ用には胎内音、波の音、ビニール袋のガサガサ音など16種類の音楽や音声が収録されています。
泣き声検知で試しに泣きマネしてみると、スマホ画面がこの通り。
なるほど、これは確かに出産祝いに人気のおもちゃになってるのも頷けます。
充実のイヤイヤメニュー
「あかちゃん」メニューの他にも、ちょっと特殊だなと思うのが「イヤイヤ」モードです。
お着替えしない、歯磨きしない、ご飯を食べない…などなどイヤイヤ期のおなじみシーンに合わせたセリフが山ほど入ってます。
たとえば「お片付けしない」シーンだったらそれに合わせたセリフは、
- 「たくさん遊んだね」「ずいぶん散らかしちゃったね」などの遠回しなもの
- 「そろそろお片付けしよう」「お部屋をきれいにしよう」と直球のセリフ
- 「もう少し遊びたいよね」「お片付けしたくないよね」「どうしてお片付け嫌なの?」という寄り添ったセリフ
- 「一緒にお片付けマンに変身しよう!」「歌をうたい終わるまでにお片付けしよう!」などユーモアやゲーム性を持たせるセリフ
- さらに「片づけられたねー!やったね!」などの褒めるセリフ
お片付けのイヤイヤだけで34種類入ってました…!!親としても色んな言い回し、勉強になります…
使う必要がないのが1番嬉しいんですけどね、そんなの無理です。子供のイヤイヤは避けることができないので全親が必要とするうれしい(うれしくない)メニューです(泣)
実際に息子に使ってみた
ペチャットにゴムを通して結び、普段から息子お気に入りのクマの首にかけました。
そして幼稚園に行っている間に、目立つところに座らせておきました。最初はボタンが付いているのが気になって触っていましたが、しばらく見たら放置。そこで、
「こんにちは!」
「ねえねえ!」
など呼び掛けてみると、目をまん丸にしてクマを見た後、ものすごいニッコリした笑顔で私と目を合わせてきました。そしてクマを抱っこしにダッシュ。
と思いながら、幼稚園帰りだった息子に「どこに行ってたの?」「幼稚園楽しかった?」などと質問してみると、普段私が聞いても答えないのに答えたんですよ。びっくり。
言葉少なくコミュニケーションが苦手な息子が、顔を見て会話っぽい会話をしている様子が見られて私は感動しました。オウム返しも多いのですが、完全にクマをおもちゃでなく1人の相手として認識している様子。
その後もいくつかやりとりした後、クマの顔をじっと黙って見つめて、話してほしそうな雰囲気を出している息子。早く次のセリフを考えなきゃ!と私は焦る焦る…!!
Pechat(ペチャット)の残念な所
息子に使って分かったのが、さすがに生身の人間との会話スピードにはアプリ操作が追い付かない!!ということです。途中歌を歌わせて時間を稼いだりして…次何話そうか決めたり。言葉がゆっくり、少ない息子でこれなら、たくさんお話する子には到底無理では???と感じました。
勝手にどんどんお話してくれる「おまかせ」モードもありますが、同じセリフが出てきたりもするので、大きな子だと機械感をごまかせないと思います。
よって、Pechatは赤ちゃんの時期~ちょっとだけお話できるようになる辺りが一番使えるんじゃない?と感じました。一応公式には5歳くらいまで、となっていますが5歳だと厳しい気がします。ここで再び、
と感じるわけです。赤ちゃんの頃は親が活用、1歳半頃から3歳頃までは子供が特に活用できそうなおもちゃです。
Pechat(ペチャット)のいい所
他者を挟んだ会話を観察できる
子供に直接聞かず、ぬいぐるみという第3者を通して質問や指示ができるというのは、親からするとかなり斬新です。
たとえば、
こんな質問を自分で聞くのは押しつけがましいので…クマさんに聞いてもらったり。
親の言うことは聞かないのにクマの言うことなら聞く、ということもありますしね。
アプリなのでアップデートで修正や改善されていく
おしゃべりぬいぐるみ的なおもちゃって色々ありますが、ああいうのは本体に音声データが内蔵されていて、話す言葉が追加されることはありません。でもこの商品、ボタンはあくまでスピーカー。データなどの重要な情報が入っているのはアプリの方です。
なので、アップデートでセリフの追加や不具合があれば修正されることもあります。私がプレゼントしてもらった当初にはなかった、あかちゃんモードやイヤイヤモードが追加されていったように。
子供の可愛い姿が見られる
特に最初のリアクションはすごく可愛い、面白いので記録できるならしておきたい所!!
息子の場合はいちいち可愛くて(親フィルターかかってるので当然です)やばかったです。
「だっこして!」と言うとギューっとしてあげたり、ちょっと乱暴に扱った時に「いたい!」と言わせてみると戸惑って悲しい顔をしたり、色んなリアクションが見られます。
クマさん痛がってるから優しくしてあげよう?とか言うと頭なでなでしてみたり。
英語モードあり!
ペチャット英語版アプリ(無料)を別途インストールすると英語をしゃべらせることができます。日本版と同じように、セリフや歌、お話、あかちゃんモードがあります(なぜかイヤイヤモードだけないです)。
うちは息子にゆるゆるとおうち英語をやっています。アプリで無料追加できるのお得!
たとえば「でんしゃごっこ」のシーンでの一部フレーズ。
これはすごい!発音もカタカナ英語ではなくちゃんと英語です。
英語版で使ってみたレビューはこちらに詳しく書いています。
結論:ペチャットは出産祝いに最適、使える
出産祝いで私がもらったらうれしいものは、現金を除くとこの2種類になります。
- 実用的でいくらあっても困らない消耗品
- 絶対にいるわけではないし、もったいなくて自分では買わないモノ
①はタオルとかおむつとか(ただしお前はダメだ、オムツケーキ!)
②は例えばブランド服とかですね。可愛いけど、それ1着買うならノンブランドを3着買おう…(現実)。でももらえるなら欲しいし、自分では買わないから嬉しい!!っていう。
ペチャットもそのパターンです。絶対いるわけじゃないし、私はもうこのおもちゃの悪い所も見つけた…でも貰いものだと考えると多少の悪い所があっても気楽だし、いい所も全然あって使ってみたいから貰えるならほしい!うれしい!!と思うわけです。
あと仮に気に入らなくても場所も取らなくて、しまっておくにも邪魔にならない所がすごく良い!
ただでさえ子供産んだら急に増えるベビー用品で部屋が狭いのに、でかくて場所取るものを貰った時はイライラしました~(なんて言えない)。
よって出産祝いにはすごく良いおもちゃ!面白いし使えるから喜ばれると思います(てか実際思った)。
この記事で紹介した商品
pechat(ペチャット)本体
レビューは旧モデルですが、現在は新モデルが出ていてマイクの音声認識性能が上がったり電池残量がアプリから確認できたり少しバージョンアップしていますので、今買うならこちらがおすすめ。
プレゼントの時には相手がどんなぬいぐるみを持っているか分からないので、ボタン本体だけでいいと思います。
ただ個人的にはぬいぐるみつきがベストだったかなと。まず手持ちのクマに付けてみましたが、これが軽いぬいぐるみだったのでボタンをつけると重みのバランスでちょっと触ると倒れちゃうのが難点でした。
好きなぬいぐるみに付けられるというのは利点なのですが、ボタンをつけても自立できるぬいぐるみってまあまあ重くて大きなサイズだと思うので意外と持っていなかったりします。