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発達・自閉症

受給者証の取得、児童発達支援教室の療育を受けるためにやったこと

息子の発達が気になり療育を受けさせたい、そう思いリタリコのような有名どころはじめ、体験授業を行っている所数か所に見学に行きました。

どこの施設もまず「受給者証」を持っているかどうかを尋ねられます。そして、受給者証がない人は受け入れできない、という所がほとんどです。

受給者証とは、療育教室などの発達支援施設の利用料を1割負担で受けるために必要な証明書です。体験に行った教室はどこも1回45分の授業が1万円以上なので、それが1000円程度の負担で利用できることになります。

ぱすてる
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リタリコのような大きな企業では一部受給者証ナシ、自費で授業を受けられる教室もあります。ただ週1(月4回)でも利用料が月6万近くにもなるので長期や頻繁に通わせるのは困難です。

この記事では、その受給者証を取得するためにやったこと、手続きの流れを書きたいと思います。これから療育を受けたいと考えている人は参考にしてみて下さい。

やること1:発達相談窓口へ電話

受給者証を持っていなかったので、役所の子育て支援の部署(発達相談窓口)へ電話しました。そこで息子の様子と、療育を受けさせたいので受給証の発行をお願いしたいことを伝えました。すると一旦電話を切って担当部署より連絡させるとの回答を貰いました。

その担当部署とは、子育てに関する所ではなく障がい者支援などをする部署でした。

そこでまた息子のことを詳しく聞かれて答え、後日保健師とともに自宅訪問をさせてほしいとのことで、日程を決めて電話を切りました。

ぱすてる
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障害福祉課が担当、と知った時は「息子は障害者…?」となんだか違和感を覚えました

やること2:保健師&障害福祉課の自宅訪問

保健師2名と役所の障害福祉課の方1名の計3名が自宅へ来てくれました。

やけに大荷物だなと思ったら体重計なども持参されていて、身長と体重の測定がありました。1名の保健師が息子と遊びながら質問をしたり様子を見ている間に、残りの2名から私へのヒアリングがありました。

息子のどんな所が気になっているのか、役所持参のリストに基づき様々なケースで息子がどんな行動を取るかなど聞かれました。

また、息子だけでなく私自身のことも聞かれました。出産後体調はどうか、今1番困っていることは何かなど聞かれ、気遣いや解決策を押しつけがましくない範囲でアドバイスをもらったり。息子ではなく自分の話を聞いてもらう機会などよく考えてみればほとんどなかったので、それだけでも少し気持ちが軽くなりました。

一通り質疑を終え、見てもらった結果、「問題ない所が多いんだけど、コミュニケーションだけがちょっと気になる」「受給者証は発行します」とその場で言われました。

月に何日希望かを聞かれたので、週2くらいで通いたいと答えました。

ぱすてる
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受給者証発行の条件は、自治体によって異なります。別途医師の診察、自閉症など診断がつかないと発行が認められない所もあります。

やること3:サービス等利用計画案等の書類作成

受給者証の発行で一番面倒だったのはここです。

自宅訪問時、申請に必要な書類を2種類渡されました。

  1. 障害児通所給付費等支給申請書兼利用者負担額減額・免除等申請書
  2. サービス等利用計画・障害児支援利用計画

①は名前や役所の方に言われた所のみ記入するシンプルなもので問題なかったのですが、②は書くところも多くなかなか面倒でした。

この書類は、

  • 対象者の問題や課題
  • 今後どうなってほしいか
  • 困っていることに対し自宅でどんなことを行い改善していくか
  • 施設に通所してどんなことを行い改善していくか

など、改善すべき問題点やその対応方針、方法、短期・長期目標などを記入する計画書です。本当ならこれを「指定特定相談支援事業者」の専門員に作成してもらい、提出でOKなのですが…

実はこの人たちはすでに手がいっぱい。「書いてほしい人が沢山いて待ち行列ができている状態で、この人を待っていたら2ヵ月以上は先になっちゃいます」と言われたのです…。

そこで出てきたのが「セルフプラン」というものです。「サービス等利用計画案」の書類には、指定特定相談支援事業者以外の者ではない、私のような保護者が書いても良いセルフプランというものがあります。

この書類を自分で書くのは面倒だけど、2ヵ月も待ってられないので、役所の人からも色々と記入例やアドバイスを貰って、自分で記入することにしました。これを提出後2週間以内に受給証が届くと言われたので、その日の夜に急いで作りました。

ぱすてる
ぱすてる
役所の人も、否認しようと思って書かせてるわけじゃないので、積極的にこう書いてほしい、みたいなことは親切に教えて貰えたので、面倒ではあったけど難しいわけではなかったです。

サービス等利用計画案(セルフプラン)の書き方・記入例

この書類記入で分かりにくかった点や記入例を一部解説します。

以下は厚生労働省のホームページにあるサービス等利用計画・障害児支援利用計画等様式例です。実際の用紙は住んでいる自治体によって一部変わる可能性があります。

サービス等利用計画案(セルフプラン)
サービス等利用計画案(セルフプラン)週間計画

本人の意向は想像で

利用者本人(我が家の場合では息子)の意向について問われる所がいくつもありますが、3歳で言葉の遅い息子が「どんな生活をしたい」とか「ここが困ってる」、「どんなことに取り組んでいきたい」など言えるはずもないので、こういった質問は想像で書いてくれればOKとのことでした。

記入例:友達と一緒に遊びたい、自分のことを分かってほしい、気持ちを言葉で伝えたい等。

家族の意向

家族の意向はそのままです。家族(我が家で言うと記入者の私)が子供にどんな生活を送ってほしいのか、療育を受けることで何かできるようになってほしいこと等を書けば良いです。

記入例:コミュニケーションを取りたい、子供の気持ちを知りたい、子育ての負担を減らしたい等

総合的な援助の方針、長期目標と短期目標について

援助の方針にある長期目標と短期目標ですが、長期は1~3年くらいに達成してほしい課題を。短期には1~6ヵ月くらいに達成してほしい課題を記入しました。本人・家族の意向欄と被ることも多かったですが特に何も指摘はなかったです。

記入例:友達と楽しく遊べるようになる、社会性を身につける、集団行動できるようになる、トイレの生活習慣を身につける、他人との関りに慣れる、要求を言葉で表現する等

解決する課題、支援目標、本人の役割について

下段の細かい欄は、上に書いた長期・短期目標「こうなってほしい」や「目標」を達成するための行動を、さらにスモールステップで、具体的に何をやろうかと考えると書きやすかったです。

例えば本人の希望が「自分の気持ちを分かってほしい」なら目標は→「言葉での意思表示を増やす」→(そのためには?)と考えて本人の役割は「泣く・怒るでなく言葉に出してみる」など。

これも「本人の希望」は、本人がしゃべらない以上勝手な推測でもあり結局家族の希望で書いてOKです。

記入例2:トイレに行く習慣を身につけたい(本人の希望)→自分でトイレのタイミングを伝え、成功体験を得る(目標)→トイレのタイミングを伝える、トイレに座ってみる(本人の役割)

ぱすてる
ぱすてる
私がもらった様式は5つ挙げるようになっていたので、それは全て埋めるようにはしました。全体を通して結構同じことを違う言い回しでいくつも書いたな…という感じに仕上がりました。

サービス等利用計画案(週間計画)

2枚目、サービス等利用計画案(週間計画)の用紙には、今の生活を記入するだけです。この時は幼稚園にも保育園にも療育にも行っていなかったので、私が書いたのは起床・食事・公園・就寝・テレビ・自由遊び、そのぐらいでした。

右上の主な日常生活上の活動欄には役所の方から「児童発達支援 月10回」と書くよう具体的な指示があったので記入しました(自宅訪問時に私が週2でと希望したことから月10回です)。

サービス提供によって実現する生活像、はセルフプランに書いた目標を達成できればどんな生活に変わるかを書きました。すべて私の想像です。

記入例:コミュニケーション能力が上がる。集団行動ができるようになると学校生活が送りやすくなる等

やること4:サービス等利用計画案の提出

自己作成した計画案を翌日役所へ提出しました。郵送でも良いそうですが、窓口に持っていけばその場でチェックしてもらえるのでそうしました。

これで受給者証取得のためのやることは終わりです。提出から1週間以内に支給決定通知と受給者証が届きました。

まとめ

役所の記入台

受給証の取得は、まず役所の担当部署に相談することから始まりました。住んでいる場所によっては医師の診断が必須条件の所もありますが、いずれにせよ発行を認めるのは病院でもなく療育施設でもなく役所です。役所を通さないと始まらないので、子供を療育に通わせたいと思ったらまずは役所へ相談しましょう。

電話をしても面談の日程調整がすぐにできないかもしれません。セルフプランを使わず、書類作成を依頼するならその待ち状況も気になります。さらに受給者証を取得したあとも、療育施設はどこも飽和状態で、希望してもなかなか入れなかったりもしますから、気になるようなら早めに行動を起こすことをおすすめします。

ぱすてる
ぱすてる
児童発達支援は小学生になると利用できなくなるため、特に4月は大きく入れ替わりがあるかもしれませんから、そこを意識して受給者証は取っておきたいところです。