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妊娠・出産

【体験談】無痛分娩しました。心の絶対的余裕というメリットと後遺症のデメリット

日本は未だに自然分娩が多く、麻酔を使う無痛分娩についてはリスクやデメリットばかり取り上げられていて怖いイメージ持ってる人が多いですね。

「お腹を痛めてこそ~」とか「無痛分娩は甘え」など、本人以外の産まない部外者がそうやって無痛で出産しようとする本人に価値観を押し付けたり追い詰めたり、そういう風潮もあります。

でも私はそんなこと知るか、産むのは私だ。

出産の痛みは女性しか耐えられない=女性は当然耐えられる、的な話もよく聞きますが、耐えられるんじゃなくて、耐えるしかないから結果そうなってるだけの話。女性なら大丈夫?んなわけあるか。痛いのは絶対に嫌だし、人間の頭が出てくるなんて本気で怖いからせめて無痛分娩がいい。逃げ道はそこぐらいしかないのだから、子供を産むなら絶対に無痛で産みたい!! 私はそう決めていました。

無痛分娩をやってみて感じたメリット

後述しますが、私は無痛分娩中にトラブルがあったので、ここに書くメリットは「麻酔が適切に効いている間」の話になります。

メリットはとにかく痛くないこと、です。

麻酔が聞いている間はお腹に付けた機器のメーターを見ていないと、陣痛が来ているかも分からないぐらい痛くなかったです。

ぱすてる
ぱすてる
出産直前、 分娩台に上がるまでは普通にご飯もおやつも食べて過ごしました。

分娩台に上がっても、痛くないので頭はすごく冷静でした。

立ち会っていた旦那がハンカチを持っていなかったり、ペットボトルに付けられるストロー(分娩台に寝ていても水分補給ができるような)も持ってきていないとか、立会人の準備としては定番グッズすら持ってきていない準備の悪い旦那に助産師さんがイラッとした雰囲気で指摘していたのを、冷静だった分しっかり覚えています。

痛みでパニックしたり、取り乱すことがない故、冷静に聞いていて(恥ずかしいなぁ…)ぐらいに思っていました。いいのか悪いのか、痛みがない分忘れません(ちなみにこういうのが後々積み重なって嫌いになっていくので、旦那様は注意ですよ)。

ちなみにペットボトルストローってこういうやつです。ドラッグストアでも売ってます。無痛だろうが自然だろうが力を入れたり汗をかくのは同じなので喉は乾きますから、分娩台では必須ですよ。

ぱすてる
ぱすてる
たまごクラブとかに出産前に旦那が読むべきこと、なんかが一通り書かれたページや別冊が絶対いつかあるので旦那さんはこれを必ず見ておくと良いと思います。うちにもありましたが旦那は他人事か私がやるべきことと思ってたのか、渡してもパラパラとしか読みませんでした。

しかし出産が痛くないって、ほんと、マジで最高だと思います。

痛ければ痛いほど、苦労した分、生まれてくる子供が可愛いと思えるかと言うとそんなわけありませんよ。可愛いさは変わらないし、どうせ可愛いと思うなら精神的に余裕を持って見れた方がいいに決まっています。

痛みに顔を歪める時間は想像以上に力が入っているので、この時間が少なくなるほど体力も少なくて済みます。しかも出産終わってからは体力的、精神的に厳しい日々がやってきます。そのために少しでも体力を削らないことは大切だと感じました。

無痛分娩をやって起きたトラブル

私の無痛分娩でのトラブルは2つです。

①硬膜外麻酔が上手くなかった

麻酔の量が多すぎたようで、麻酔した当初は下半身だけでなく顔の右半分まで麻酔が効いてしまいしばらく口が閉じない、ということが起こりました(その後30分程度で顔の麻痺は解消)。

さらに後遺症があります。背中に麻痺が残りました。

硬膜外麻酔の注射針を刺した部分、手で触れても何も感じなくなったのです。ただこれに気づいたのは2年以上経ってからです。そのぐらい小さい範囲です。感覚では10円玉程度?なのでそれで生活に困っていることは特にないのですが、まあ気持ちは悪いです。

②担当医師と助産師のトラブル

これ、今でも腹が立つ許せないやつです。

自分が分娩台に上がって出産している時に、横で助産師と医師のコミュニケーションが悪く、言った言ってないの喧嘩されたり、空気悪くされたらどう思います!?

分娩前、途中で麻酔の効果が薄れてきたら薬を追加するから言ってくれと言われていました。なので、痛くなってきたことを助産師に伝えました。

医者はその時おそらく他の方の診察に出ていたんだと思います。助産師が内線で麻酔の追加の話を伝えていました。そこで医師は「自分が見るまで待て」と言ったようなのです。

助産師は私に「先生が一度見に来るから少し我慢して、待ってね」と言われて。

そっから45分くらい経っても来ないんですよ??

ほんと信じられない。

痛みがどんどん強くなっていく、なぜ無痛分娩なのにこんな痛みを経験させるんだ!!無痛分の金返せよ!!!!!

とか後になって強い怒りがこみあげて来ましたが、

その時は痛みで何も考えられず、

先生早く来て!!!!!限界!!!!!!!死ぬ!!!!!!!!!!

ほんっと痛くて痛くて痛くて…やめられるものならやめたかったです。

そして無痛分娩なのに陣痛の痛みをバッチリ感じながら頑張っている所へようやく来た先生。

多分、自分が言ったこと忘れてたんでしょうね。

痛がる私を見て助産師に言ったひとことが…

「何で麻酔追加しないの!!!?(キレ気味)」

は??????

びっくりですよね。そして助産師が「いや、先生が…」と説明しようとすると食い気味に「いいから早くやらなきゃ痛がってるじゃん!!!」と。

お腹の上で飛び交うそのクソどうでもいいやり取り。

おいおいおい今わたし出産してるんですがご存知----??

死ぬほど痛いのに部屋の空気も死ぬほど悪い。

怒りと、お金を払ったのに自然分娩に近い痛みも味わうという虚しさを経験させられ終わりました。

ぱすてる
ぱすてる
あ、出産自体は無事に終わって、でっかい男の子が元気な状態で出てきました。

仮にやり直せるのならもうこの病院は選びませんが、一応言っておくと、ここまで酷い結果になったのにはいつもと違う事情が重なったことも原因の1つにあります。

出産当日は担当医(院長)が夏休みの期間で、まだ赴任歴の浅い新しい先生だったのです。これがすべての失敗の原因と言っても過言ではないのでは?と思っています。計画分娩なので日程をずらしてでも担当医を変えていれば起こらなかったかも…という後悔があります。もちろん確率の話、確実とは言えませんが。でも経験が浅い先生だからと言って許されることではないからな!!

無痛分娩と自然分娩はどっちを選ぶか?

こんな、一粒で二度おいしい(おいしくない)みたいな経験をしてしまったわけですが、もう一度出産をするとしたらやっぱり私は無痛分娩を選びます。

麻酔なしでもう一度あの痛みを、しかも長時間やるなんて私にとっては考えられない。もちろん、背中の麻痺のことなど事前に受ける説明のリスクはしっかり理解してもです。

あんな痛み、私には辛すぎる。「楽して出産するなんて…」と自然分娩した人に負い目を感じることもないですね。それが自分にとって安全で賢明だと思うからです。

そういう考えなので、私は可能ならまた無痛分娩を選ぶでしょう。

ただし、医師の実績は重視して、医師の多い大きな病院を選べるなら選びたい。そんな気持ちです。

もしも批判する人がいてもそれは産む人が決めること。ごく近い家族の意見は参考に。その他は全員黙ってて。出産は自然分娩も無痛分娩も帝王切開も、全員命がけでやってることで。産後の体が大怪我状態になるのはみんな同じ。比較してこっちが偉いとかそういう低レベルな話はもう今の時代にはいらないと思います。

ぱすてる
ぱすてる
産むのは私だから!!

迷う人は麻酔のリスク不安と痛みへの恐怖を天秤にかけてみるのも

確かに麻酔による副作用や後遺症等のリスク説明・同意書にサインをするのは怖さはありました。

でもそれって出産に限ったことではないんですよね。

以前家族の病気で手術の麻酔に関する同意書にサインをしたことがありますが、この時も同じよう(正確にはもっと不安)な事が書いてありました。出産だけでなく麻酔をするのにはリスクがあるということです。

病気の場合だと、じゃあ怖いから手術やめとこうか…とはあまりならないと思いますが、出産の場合は麻酔しないこと(自然分娩)も選べます。

なので、痛みへの怖さより麻酔のリスクに対する不安が勝ってしまう人はその選択肢を選ぶ必要はないと思います。

おわりに

トラブル多くて説得力はなかったかもしれませんが、無痛分娩、ほんとに良かったんです…。当時の写真を見てると陣痛が来てるのにおやつ食べながら笑顔でピースしてる写真とかありますから…ほんとに…これは自然分娩ではなかなかできない事です。

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