まず、この記事は幼児の早期英語教育に反対するものではなく、また反対している人を批判するものでもないということを前提に挙げておきます。そしてあくまで我が家の場合のお話であり、息子には現在進行形でベネッセの英語教材を購入、活用しています。
もくじ
なぜ早期英語教育をはじめたのか
受講しようと思った一番の動機は、バイリンガルに育てたいとか日常会話ができるようにしたいとか、そこまでのものではありません。話すまでは期待しないけど耳を育てて英語に抵抗をなくす、というのが大きな目的でした。
英語の音を聞く力は、全く聞いていないとかなり幼いうちに消えてしまうとも言います。それに小さい今のうちなら勉強としてではなく遊びの一つ、音の一つとして、楽しみながら英語に触れる機会にしやすい。その中で英語の音を聞き取れる耳を作ることができるならやってみたいなと思ったのです。
そして2語文がポツポツ出た状態の2歳5ヵ月頃、ベネッセの英語教材ワールドワイドキッズをはじめました。ワールドワイドキッズは0歳~小学校入学前くらいを対象とした内容の英語教材なので、はじめるには遅い方?とも言えるかもしれません。
楽しくなさそうなら意味がないので、DVDもCDも嫌そうなら途中でやめるつもりで一括購入はしませんでした。
高額な英語教材はボリュームもすごく、続かなかった例も多いと聞くし。現に中古市場には有名な高額英語教材が新品のままいっぱい出てたりしますし。
実際に早期英語教育をやってみた息子の様子
まだ日本語もあいまいな息子は他の日本語作品と何も変わらない様子で、楽しんでDVDを見たり音楽を聴いて歌ったりしました。
- 勉強してる感、やらされてる感ゼロ、自分から見たがる、楽しそう
- 発音めっちゃきれい
息子が初見の英語アニメや私が聴く洋楽の中に、自分が知っている単語があるとそれをピックアップして復唱したりもします。明らかに耳が育っている実感があります。
これをみて、とても効果がありプラスになってる、この教材は息子にかなり合っている。そう私は感じていました。
それもしっかり時間を取ってやってるわけではなく、本当に軽くDVDを見せCDを聞かせているだけでできてしまっているのだから、驚くばかり。
早期英語教育は子供に悪影響なのか?
すごくいいことばっかりなんですが、息子が2歳8ヵ月の頃に私は、息子が英語にふれる時間を意図的に少なくしたことがあります。
息子は言葉の発達がゆっくりでした。コピーは得意でも自発的な会話がありません。
発達障害や自閉症などの本を色々と読む中で、早期教育(英語に限らず)に関することが書かれたものを見てドキッとしたことがあります。早期幼児教育は害である、のようなものです。気になったので他にもいろいろと読んで調べましたが、色んな例、色んな説、内容もそれぞれ。
- 早期英語教育を否定する話
- 生まれつきでなく途中からでも発達障害を作り上げるリスク要因でもあるとする話
- 大成功でプラスになる例もあるし、真逆でリスクにしかならない例もあるなど個人差があるという話
- 早期英語教育は日本語を阻害することはなくメリットしかないという話
これを受けて私は、どれを信じるとかではない、その子に合うか合わないか、個人差があり全部が嘘でも本当でもない。英語に限らずその子の様子を見ながらその子のペースでやればいい、と理解しました。息子がどのパターンになるのか、結局やってみなければわからない、答えは出ないですから。
その時わかっていたことは、息子はこの英語教材(キャラクターや映像すべて含め)を1つの作品として楽しんでいるということ。これは息子の様子を見れば歴然でした。悪影響とも感じなかったし、このままやっていて良さそう、とも思っていました。
なぜ英語の時間をいったん減らしたのか
では、なぜ英語にふれる時間を意図的に減らしてみたかと言うと、今は英語に取られる時間が惜しい、そんな気持ちが出てきたからです。
2歳8ヵ月の息子は相変わらずことばがゆっくり。2語文がほんの少し限られたもののみで、爆発期的なものもみられない。応用的な会話はほぼ無し。その反面、こどもちゃれんじ、好きなアニメ、私たちの話す言葉などを模倣してべらべらと一人でしゃべり続けていました。日本語も、英語もです。
外で出会う同じ年頃の子と比べるとすごく差を感じることが多かったし、少しでも会話が成り立たなくてイライラ、育てにくさにストレスを感じていました。
なので、英語でやりとりしてるこの時間分も日本語に当てたらもっとたくさん話せるようにならないかな?英語が邪魔している、というよりはもっと日本語を急増させられないかと考えて、こちらからの英語での語りかけ等いったんやめました(息子から話してきた場合は英語で答えます)。
ことばが遅いのは早期英語教育のせいなのか?
息子の言葉が遅いのは早期英語教育のせいだと思っているのか?というと、それは思っていません。
なぜなら息子のことばが遅いことは、英語を始める以前から感じていたことなので。
会話の中で日本語が出てこず部分的に英語になってしまう…みたいな混乱した様子も全く見られませんし、それは関係ないと思っています。
しかし、日本語を聞いていない時間がある以上、もともとゆっくりなスピードをより遅くしてしまっている可能性は否定できないなと思ったのです。
息子が1日で話し続ける独り言の中に結構な分量の英語が入っているので、これを取り去ったら日本語がもっと進歩したりしないだろうか?
そう思い、だったら今は日本語に重点を置くべきかな?
英語耳はある程度作られたと感じるのだから一旦は目的達成なので、その分の時間を日本語でのコミュニケーションに割り当てなおそうと。
同時に日本語・英語をやると脳が混乱するんじゃないか?について
これは私個人の考え方ですが、日本語しかやってなくたって、犬とワンワンとか車とブーブーとか同時に色んな呼び方で教えてますよね。これを思うと日本語と英語同時に聞いてたからって混乱はしないんじゃないかなと思ってます。実家に帰ると方言が出るのに職場では標準語、みたいなのと同じで、目の前の話す相手によって話し方を自然と変えるようになれるんじゃないかなぁ…って考えてます。
医者や専門家が聞いたら「そんな単純なことじゃない!」って言われるのかもしれません。でも、私がどう考えていようと、第一には息子の様子を見ながら進めるべきと思いやっているので、明らかにごちゃ混ぜで混乱が見られれば、日本語がもっと上手になるまで見送るべきだと考えます。
英語を聞く時間を減らして日本語が成長したのか
1日30分のDVD1本はもう日課になりつつあったので、息子から催促があれば見せましたが、こちらからの英語での語りかけや英語アニメを見せるのは一切やめる。かけ流しのCDもやめる。
その結果がどうなったかと言うと、現状維持でした。ことばはこれまで同様ゆるやか。
もともと熱を入れて一生懸命やっていたわけでもなく、私が意図的に英語を話させようとすることもありません。ごく簡単な英語でほんの少し語りかけをしていた(そもそも親の英語力が全然ないので) 、ご飯の時に英語CDをかけ流ししていただけです 。あくまで1日のうちのほんの微々たる時間英語を聞いているだけだったので、やっぱりこの我が家の英語教育の進め方・時間程度では息子の発達の遅さに悪影響とは思えませんでした。
そもそも息子の英語は日本語と似たような理解度で、日本語でも無理なことは英語でも無理、その逆もしかり。これはやめる必要も控える必要もないなと判断しました。確かに言葉はゆっくりでも、止まっているわけではなくちゃんと進歩し続けてくれているので、これからも大前提として息子の様子を見ながら、強要などはせず息子のペースで英語教育も進めていきたいなと思っています。
ワールドワイドキッズを1年間使った具体的な効果や感想はこちらの記事に詳しく書きました