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発達・自閉症

【療育】LITALICOジュニアの体験授業に行ってきた。

ネットで民間療育を探し始めた人は真っ先に見つけるであろうLITALICOジュニア。

こちらの体験授業に行ってきました。

LITALICOジュニアの体験授業の内容と感想

体験授業は公式ホームページのフォームから予約しました。

当日特に持ち物などはなく、受給者証も体験では必要ありません。

体験授業の前にまず書類を何枚か書きました。

住所氏名などの基本的な情報や、通所の希望日や希望日数、子供のことについてなど結構たくさんありました。一部は体験授業の前に、残りは息子が体験授業を受けている間に書いてくれとのことでした。

リタリコジュニアの授業をする部屋には、各部屋にカメラが付いていて保護者はその様子をモニターでヘッドホンで音を聞きながら見るスタイルです。

なのでモニターを見つつ、子供のことについてなどのアンケート用紙を書きました。

授業の内容はというと、市販のおもちゃを使ったり、絵カードを使ったり、しゃべりかけたり…ただ息子の相手をして遊んでくれているだけのように見えました。

が、これは授業後のフィードバックで分かるのですが、ここで先生は遊びながらリタリコ独自のチェックリストのようなものに沿って息子を観察していたようです。

リタリコではABA(応用行動分析学)という考え方をベースに子供と接するスタイルを取っているとのことでした。リタリコに限らず療育でABAを取り入れるところは非常に多いです。

ABAについては、自閉症や発達グレーだと思われる子供を持つ親はこれから勉強して損することは絶対にありません。発達障害だけでなく定型発達の子でも育児をする上で非常に役立つ考え方の一つです。

その他は有資格者がたくさんいるわけでも、独自の教材があるわけでもなかったので、リタリコジュニアはさすが大手だけあって特別!のような印象はありませんでした。

しいて言うならチェック項目など一定のある「基準」リストがある所、これは何の基準も持たずにやっている事業所と比べれば「人並か、それ以上か、それ以下か」などを目で見てリスト化することができる。

人と比べることは全く重要だとは思いませんが、だからと言って何にも目に見えない、自分の子がどの程度なのか、どこを特に強化した方がいいのか、分からないまま手探りの状態でずっと療育を続けていくのもつらくなってきます。私個人的には息子のどういう所が一般的なのかそうでないのか、これがリストアップできるのはメリットと捉えました。

体験授業後のフィードバック

授業の後は、授業を担当していただいた先生からフィードバックを受けます。

先生の所見をざっくりまとめると、息子はある程度年相応ともとれるが、語彙力・コミュニケーション面を強化していくともっといいんじゃないか。それと少しの物音や人の声を気にする様子から、聴覚過敏ぎみなのかもしれない、ということを言われました(医学的なことではなくあくまで先生の感想です)。

そこから3ヵ月目標・6ヵ月目標はこんな感じで、それを目指して取り組みますという個別支援計画を立てて頂きました(たった一回の授業で作るものなのでざっくりした内容ですが)。

また、ここでの接し方やその時強化したい取り組みを「家庭でも実践してほしい」とのことでした。

先生・親がバラバラなことを言っていては子供が混乱する。それにリタリコにいくら通ったからと言って、圧倒的大部分の時間は家庭で過ごすのだから、と。

まあ確かにそうだよな…と思う反面、先生と親が同じことを言っても同じように聞いてくれたりうまくいくかどうかは別だよ…などとなんかモヤモヤしたりもして。

ただモヤモヤばかりではなく、この体験授業で「言葉や会話を増やせるようにする為には、こういうことをしていくと良い」などもらったアドバイスのうち納得する部分も多くあったので、その日使っていた絵カードはすぐ買って同じことをやってみたりしましたし、ABAの本も帰りに買って読みました。

絵カードはくもんの商品でした。動物、野菜など色々。これを使って名称を繰り返し言ってもらったり、クイズを出したり、「海の生き物は?」など仲間分けをしたり…使い方は色々あります。

買ったのはこの本です。とてもやさしいABAの入門書的なもので、発達界隈では超有名な本です。

体験授業の料金、教室の空き状況

実際に通うとなるといつから通えるのか、希望の教室に通えるのか、料金の説明を受けてこの日は終了でした。

私たちの希望教室、希望曜日について空き状況は皆無。

平日は幼稚園に行くことを優先するつもりだったので、希望が土日限定というのが厳しいみたいです。

しかし唯一土曜日でも空いているという教室がありました。

それは、受給者証を使わない、自費の枠です。

全額自己負担ってことです。

1回の授業につき約25,000円くらいかかります…

週1で通いたかったら10万近く…!

しかも入塾金15000円(税抜)が必要。

さらに初回はアセスメントパックという保護者へのペアトレなどで45,000円(税抜)も…

え、無理です。

受給者証を使って自己負担が極力少なくて済む枠(現在は児童発達支援も幼保無償化の対象なので自己負担ゼロ)の待機登録をしました。

そしてこの日の体験授業の料金は、1万円でした。

児童発達支援の体験授業はいくつか行きましたが、有料だったのはリタリコだけですね…

体験申込の確認電話がかかってきた時に、有料なのは分かったうえで申し込んでますが…やっぱあれで1万円は高すぎでしたね。

後日届いたコンビニの払込票で支払いました。

待機登録から1年半後、ようやく療育開始

実際に受給者証を使って希望の教室に通えたのは、体験授業から1年半後です。

年末ごろに最寄りの教室から電話がかかってきました。知らない番号だったので出るか迷いましたが、もしもあの電話に出られていなければどうなっていたんだろう。

今でも通う意思はあるのか、来年度から空きがあるがどうするか、そのようなことを聞かれました。

そこから1度手続きのために最寄り教室へ行き、説明を聞いたり息子のことを書類に書いたりヒアリングされ、ようやく来春から固定枠で通えることになりました。

療育は本当に早くつながったもん勝ちだな…そう実感させられました。

3歳前後の子にとっての1年半なんて、長すぎです…

リタリコジュニア体験授業から通所開始までの流れ

  1. 体験授業申し込み
  2. 1週間後、1万円払って体験授業
  3. 「今は空きがない」(自費枠なら開いてる)と言われる
  4. とにかく待ち続ける
  5. 家から遠い教室での空き情報がメールで来たが、ものすごく遠いので断念
  6. 約1年後の年末、最寄り教室から電話にて「来年度空き予定があるので再度ヒアリングさせてほしい」の連絡
  7. 数日後ヒアリングへ(1時間程度)
  8. 新年度までまた3ヵ月ほど待つ(この間に役所へ児童発達支援の利用日数を増やす手続き)
  9. 新年度(4月)、1回目の授業&契約

と、流れはざっくりこんな感じです。

自費枠の高額な教室は断念し、最寄り教室でかつ受給者枠が空くのを待った結果がこれでした。

幼稚園にはフルで通わせたい思いがあったので、選択できる時間がかなり限られていたことも待機期間が長くなった要因ではあると思います。

もちろんこの間ただ待っているだけではやばいので、他の今すぐ通える児童発達支援も探して通っていました。

まとめ

リタリコの体験に行ってきた感想や要点は以下です。

  • 体験授業は1万円、有料
  • 体験は受給者証がなくてもOK
  • 受給者証の枠は待機登録者がいっぱいで、年度途中で通うのはきびしい
  • 全額自己負担の教室へのしつこい営業や勧誘はない
  • 勉強・参考にはなったので行って良かった(ちょっと高すぎるなとは思うけども)

 この記事で紹介した商品

くもんの絵カード各種。動物、たべもの、くだものやさい、のりもの…などなどいろいろなシリーズがあります。名称を覚えたり、仲間分けや選択クイズをしたり、様々な使い方ができます。リタリコに限らず、民間療育でこれを取り入れている所はとても多いです。

「発達障害の子どもを伸ばす魔法の言葉かけ」

この本はABAの入門書とも言える本です。

非常に読みやすく簡単に理解できる。というか普通の育児書じゃん?ぐらいな感じでABA感を出していないけれどABAの考え方が分かる本だと思います。

簡単に理解はできますがこれを実践するのはむずかしいかもしれません。

例えば「~しないと~させないよ!」のような、つい言いがちな言葉も「~したら~できるよ!」に言い換える、など。

これは常に頭の中で意識を置いて、何度も何度も何度も繰り返して染みついていないと意外とできません。

すでに少し理解していてもっと詳しく勉強したい人にとっては物足りないとも言えますが、そうでなければまずは必読です。

「発達の気になる子の「困った」を「できる」に変える ABAトレーニング」

上記「発達障害の~魔法の言葉かけ」よりはABAについての内容が詳しく書かれています。そしてとても分かりやすい本だと思います。実際の生活でよくある場面がたくさん書かれていて参考になります。以前私が息子の通所先で受けたABAについてのペアレントトレーニングにあったようなことは、この本にすべて書かれていると言ってもいい内容でした。