私はあの妊娠期間をもう一度やらないとダメかと思うと、もう子供は絶対いらないと、はっきり言えるぐらい自分にとっては辛い期間でした。
そんな妊娠生活を当時の診察記録やメモから振り返ってみたいと思います。
もくじ
妊娠発覚まで
私はありがたいことにすぐ妊娠できたため、妊活と言うほどのことはしてません。しいて挙げるなら基礎体温を記録して、葉酸サプリを飲んでいたことぐらい。
ただ、毎日体温を測ること、とてもとてもとーーーーても面倒でした。
使ったのはテルモのWOMAN℃(ウーマンドシー) です。
ただ体温を測るだけでも毎日やるのは本当に嫌で面倒で、何で自分だけが…とイライラもしました。で、これを計った上さらに紙に記録なんてまず続かなかったと思うので、自動記録機能はすごく大事でした。
葉酸サプリは逆算すると妊娠が分かる約4ヵ月前から毎日飲んでました。
妊娠のためにサプリ飲んでる人は多いと思うんですけど、うちは飲んでいたのは私だけではなく、夫も一時期一緒に飲んでいました。まあ夫は飽きたのか、いつの間にかやめちゃってましたが。
しかしサプリって、これのおかげで妊娠できた確証も証明もないので、効果があったとかないとかは結果論。何とも言えません。具体的に何を飲んでいたかについても、そんなにこだわりがなく価格や成分を軽く見て順番に何種類か試していた感じです。
葉酸サプリはネットで調べても山ほど種類があります。でも過剰にオーガニックにこだわったり高額なものを買うのは違うかなぁと個人的には思います。栄養の吸収率とコストも重視してそこそこのものを選んでいました。
妊娠超初期・初期:つらさレベル☆☆☆
妊娠に最初に気づいたのは、勘です。
もともと生理はあまり規則的でない体質だったので、1週間~2週間遅れようと私はあまり気にしていませんでした。でもこの時は何となく違う気がしました。体調などに変化は特にありません。
気になったのでドラッグストアで検査薬を買い、生理予定日1週間くらい過ぎてから調べると陽性で。「早く知りたい」と気にはなりますが、フライング検査なんてやっても本当にいいことないです。検査薬って結構高いので無駄にしたら勿体ない上、早すぎると正確さに欠けます。
自宅検査後初の病院受診
超音波検査をしましたが胎嚢の確認できず。1週間後にまた来てと言われました。どうやら早すぎたようです。お金1万円以上したのでもったいなかったなぁ…
そして再度の超音波検査。今度は無事に胎嚢が確認できました。大きさから5w2d(5週2日)との診断。
ここで体に異変が…。
ある日椅子に座ろうとした時、お尻に強い電撃が走るような激しい痛みに襲われます。痛すぎてびっくりしました。そしてそれが一過性かと思いきや、立ったり座ったり歩いたりするタイミングで頻繁に起こり始めました。色々調べたら坐骨神経痛もしくは恥骨痛というものの症状にかなり似ている…。
この痛みが走ると、自分の足だけで踏ん張って立つことができませんでした。ガクっと力が抜けてその場に座り込むことも。
妊娠6週目
ちょっとつわりのような症状がはじまりました。匂いは特に平気なんだけど、食べるのはちょっと気持ち悪い。そしてお尻の痛みは相変わらずで、だましだまし耐えながら仕事してました。
急に自分だけでは立てなくなるのですごくびっくりしますし、なにより激痛。急にガクっとなるので職場で歩くのが不安だし、周りにびっくりされるのが恥ずかしかった。
妊娠7週目
つわり的なものは軽いんだけど、お尻の痛む頻度がどんどん高くなりました。立ち座り歩行、基本的な動作に支障があると日常生活がすごく憂鬱。
妊娠9週目
超音波検査で赤ちゃんは順調、問題ないことを確認。
先生にお尻の痛みを相談するも不明で「詳しい検査も今は赤ちゃんの体が作られている時だからしない方がいい。検査するなら、22週を過ぎた頃くらいから産婦人科のある総合病院で診てもらった方がいい」と言われました。
しかし本当に痛くて辛くて、杖がほしいと思うくらい困りました。特に立つ時と横になって起きる時は泣きたいぐらい酷かったです。トコちゃんベルトが効くとか色んな所に書いてあったので購入してみるもダメ。お尻が支えられて姿勢は確かに楽だけど、残念ながら痛みにはまったく効果なし。色んなストレッチやってみたり、マッサージしてみたり、クッション買ったり…全部ダメでした。
妊娠10週目
前期検査で血液検査や膣エコーと問診などを受けました。赤ちゃんの大きさは3.35cmに。
市役所へ行って母子手帳の発行をしてもらいました。この時一緒にカバンに付けるマタニティマークも一緒に貰えました。
そしてやっぱりお尻が痛く、座る時と歩く時が特に痛く、仕事に影響が出るレベルでした。予想していたよりだいぶ早くに仕事は辞めることになりました(というか辞めさせられました)。妊娠を理由に「危険だから」などと適当なことを言われ(だって事務職ですよ?)、辞めさせるのは違法だと分かっていましたが、このままいても仕事ができないのは自分がよく分かっていたので、悔しい思いをしました。
妊娠14週目
妊婦健診で腹部エコーを受けました。
前回やった血液検査の結果、風疹・麻疹の抗体がないことが発覚。予防接種は受けたんですが、1度の接種じゃ抗体ができない場合も結構あるみたいです。この時風疹がちょうど流行の時期だったため、人混みに不用意に行くのは避けるようにと先生からアドバイスを受けました。
赤ちゃんの頭からお尻までの大きさは8.01cm。まだ手のひらに乗るくらい小さい!
妊娠中期:つらさレベル☆☆☆☆
妊娠17週
これが胎動?みたいな違和感をちょくちょく感じていたけれど、やっぱりこれは胎動だ!と確信しました。お腹の中がもにょもにょする不思議な感じです。
妊娠18週
超音波スクリーニング+妊婦健診。スクリーニング検査の結果は特に問題なし。
再び先生にお尻の痛みを相談したら、「3年に1人はそういう人がいる」とよく分からないことを言われました。坐骨神経痛かもしれない、効かないと思うけど痛み止めを出そうか?と言われましたが、意味がないのならいらないと断りました。
妊娠23週
妊婦健診、赤ちゃんの体重が620gに。
やっぱりお尻が泣くぐらい痛くて辛いので、藁にもすがる気持ちで痛み止めを処方してもらいました。薬はカロナールでした。分かっていたけど全く効かなかったので以後飲むのをやめました。
痛みを誰にも分ってもらえず、詳しい検査を受けることもできない。すごく辛くて何でこんな思いしてまで子供産まなきゃいけないんだろうと考えるようになっていきました。そのぐらい、自分の体が不自由になることというのは、精神的ダメージが大きいということです。この頃、立ち座りの時に使うための「お部屋の杖」という介護用品?を購入し、それを使いながら頑張って生活しました。
妊娠25週目
おへその右上あたりがキリキリ痛む日が多くなりました。お腹が張る感じとはあきらかに違うし、いつも一時的だったので次の検査で相談しようかなーと考える程度であまり心配はしませんでした。傾向としては特に食後が多かったです。
妊娠26週目
中期検査は人生初の糖尿病の検査でした。激甘の炭酸水を一気飲み!
赤ちゃんの体重は1032g、ついに1キロ超えた。
そしてこの日撮ったエコー写真の赤ちゃんの顔が、めちゃくちゃ怖い顔で写ったためひどく不安になりました(笑)
最近のお腹の痛みを先生に相談。盲腸の可能性もあるから、血液検査をしましょうと、まったく予想していなかったことを言われて驚きました。でも結果は炎症反応はなく盲腸ではありませんでした。明確な原因は分からず。有力なのは赤ちゃんが蹴って筋肉が引き攣れて痛むのでは?とのこと。
もしかして食後に多いのは胃腸が動いてうるさくなるから、赤ちゃんキックしたり動きまくったりするのかな?とちょっと納得できるような。
妊娠27週目
夕方からお腹がやたらと張りました。翌朝になってもおさまらない。その日1日ずっとそんな感じだったので、翌日病院に電話。看護士さんと話して病院に行くことになりました。
ノンストレステストというのを受けました。お腹に吸盤を貼ってしばらく座っておく、というものでした。特にヤバイ!というほどではないらしいので、張り止めの薬ウテメリンと、漢方の当帰芍薬散を処方され帰宅。このウテメリン、飲んだらめっちゃ手が震えるし動悸がしました。
妊娠後期:つらさレベルMAX
妊娠28週目
足のむくみが気になる。手はまだそうでもないけれど、抜けなくなったら困るので指輪を外しておきました。この頃つわりはありませんが食欲が全く出ず、空腹感はあっても食べたくはない、食べてもビスコ1枚とかそんなのばかり。赤ちゃんに悪いなぁと思いながらも、無糖の炭酸水で空腹感を紛らわせるようになりました。
妊娠29週目
超音波スクリーニングをしました。それと前回の中期検査の結果、貧血だと。鉄剤のクエン酸第一鉄ナトリウム錠ツルハラを処方されました。この薬は飲むと吐き気がする。尿が赤くなる時があって不安だけどそれは心配しなくていいと聞きましたが、本当にその通りでした。吐き気がしんどくて飲みたくない…。
足のむくみはめちゃくちゃ酷くなる一方でした。まさにゾウ。足首が全くなくなった感じ。感覚もマヒしているような、さわっても自分の足じゃないみたい。むくみ過ぎて原型をとどめていないほど、靴が履けないレベルまでいきました。
妊娠30週目
赤ちゃんが大きくなり胃が圧迫されているからだと思いますが、本当に食欲がない。
赤ちゃんの分も食べなきゃね!なんて考えることは論外でした。胃酸がものすごく上がってくる。逆流性食道炎の症状にすごく似ていて横になるのが辛い。頻尿もすごくて寝不足。相変わらずお尻も激痛のままだし、脚のむくみもひどく皮膚が突っ張ってピリピリ。買い物にももう行けないし、ネットスーパーを使うように。そもそも食べるのも嫌だから買い物も苦痛。妊娠期間にはあれやりたいこれやりたい…色々頭に思い浮かべていたことはあったけれど、結局ほとんど横になってばかりで毎日しんどいことしかなかったです。
妊娠31週目
追い打ちをかけるように、トラブルはまだ続きます…
足の指が痒くなってきました。最初はむくみで皮膚がパンパンに張って突っ張るせいかな?ぐらいにしか思っていませんでした。
2日後、やっぱり足の指が痒い。酷く痒い。よく見ると手の甲以外(手指、手のひら、足の裏、足の指、足の甲)に湿疹と水ぶくれが大量にできていました。足の指や、甲のむくみもさらに酷くなっていきます。怖い。
妊娠32週目
手の指にまでかゆみが広がり、足の指はパンパンに張れて色も真っ赤に。水ぶくれだけでなく、赤い湿疹が激しい。頭がおかしくなりそうなぐらい強いかゆみが続き、眠れませんでした。お腹も重すぎて横になるのが辛い。赤ちゃんのキックもきつくて物理的にお腹も痛い。お尻・手足・腰が痛い、痒い、眠い、重い…冗談抜きで生きてるのがしんどかった。こんなに辛い日々を送ったことはないです。
妊娠33週目
さすがにおかしいと思い皮膚科へ行くと、原因はストレスや過労からのじんましん。もしくは胎児へのアレルギー(!)かもと言われました。
自分の体に異物がある、胎児に対する私のアレルギー。そんなこともあるのかと驚きました。
アレロック錠を処方されたので念のため産婦人科の薬剤科へ電話して、この薬を飲んでも良いか確認。アレルギー持ちの妊婦さんも飲んでいるものだから、OKとのことでさっそく服用しました。
いきなりかゆみがマシになり、3日飲んだら湿疹が消えました。水ぶくれは結構長続きしていたけれど、眠れないほどの痒さはなくなりました。
次から次へとネタ切れしない不調が続きます。寝てると指がしびれたり、関節が痛くなって目が覚めるようになってきました。経験したことないほどの頻尿が始まり、10分もたたないうちにトイレに行きたくなる。胎児で圧迫され常に膀胱に尿が溜まっている感覚。これ最悪です。それとお腹が大きすぎて手でお腹を持たないと寝返りが打てないし、どっちを向いて寝ようが腰が痛い。足めっちゃ吊る。痒みがマシになろうとも結局寝不足はつづく…
妊娠33週目
妊婦健診での赤ちゃんの体重は2310g。無痛分娩の説明を受け、同意書を渡される。
お腹の重さと頻尿がマジで辛すぎる。
妊娠34週目
再度皮膚科へ。水ぶくれ、どんどん手足の皮が剥けてきてボロボロ。見た目は自分の足とは信じたくないぐらい相当可哀そうなひどい感じになりました。再びアレロック2週間分と、ボロボロになった足のケア用で保湿クリームを処方されました。
妊娠35週目
後期検査はもう赤ちゃんが大きすぎてエコーはほとんど見えませんでした。赤ちゃんの体重は2636g。
妊娠36週目
妊婦健診。前回後期検査の結果は、問題なし。あとは出産するだけ。
出産めちゃめちゃ嫌だったのに、この今の身体が変わるのなら早く産みたいと思っていました。ここから妊娠40週までよくも悪くも何も変わらず辛い毎日を過ごしました。
妊娠40週
無痛分娩で出産。赤ちゃんは3300gを超え、元気で無事に生まれてきました。
出産すれば変わると信じて頑張ってきたのに、残念ながら出産してもお尻の痛みが治りませんでした。レントゲンでは異常はないと言われ、原因不明のままです。側弯症だということが新たに発覚はしましたが、痛みとそれは関係ないみたいだし。
妊娠中に比べると痛みの頻度は低く、生理前によく痛むなど傾向があるので、骨盤の歪みとかホルモンとかやっぱり妊娠がきっかけなのは間違いないのかな…とにかく分からないので我慢してます。
無痛分娩の詳細はこちらの記事に書きました
妊娠生活まとめ
こんな感じで、妊娠生活は自分が想像していたものとはかけ離れた、苦しく辛く全く余裕のないものでした。つわりがないのが唯一の救いかなと思います。
結論としては、もう妊娠はしたくないし子供は産みたくないです!絶対に!二度と!!もしも同じことになったら精神が耐えられないので。
妊娠したらどんな風になるのかは、個人差がすごくある上に、具体的なことは妊娠してみなければ分からない。それを踏まえれば「子供がほしい」「子供はまだか」「2人目は?」などなど、夫を含め、周囲の他人が簡単にプレッシャーかけていいはずないなと強く感じました。